食いしばりの原因とセルフケア|エラ張り・あごのこわばりが気になる方へ、マッサージ・ツボと鍼灸院でのケアを鍼灸師が解説
食いしばりは、上下の歯をぐっと噛みしめてしまうクセのことで、気づかないうちに、あごやエラまわり、こめかみがこわばる原因のひとつになります。 朝起きるとあごがだるい、エラまわりが張っている気がする、という方に向けて、食いしばりが起こりやすい理由、セルフチェック、自分でできるマッサージとツボ押し、鍼灸院でのあごまわりのケアまで、大阪本町の鍼灸院RESORAがご紹介します。
この記事でわかること
- 食いしばりとは何か、歯ぎしりとのちがい
- 食いしばりのサインと、起こりやすくなる理由
- エラ張りと、噛む筋肉(咬筋)の関係
- 自分でできるセルフケア5つと、あごまわりのツボ
- 鍼灸院でのケアと、歯科・医療機関に相談したいとき

食いしばりとは
食いしばりは、上下の歯を強く噛みしめる状態のことです。口を閉じてリラックスしているとき、上下の歯は本来、わずかにすき間があるのが自然な状態とされています。
食いしばりには、次のようなものがあります。
- 日中の食いしばり:パソコン作業や家事に集中しているとき、緊張しているときなどに、無意識に歯を噛みしめている
- 寝ている間の食いしばり:眠っているあいだに、ぐっと噛みしめている。自分では気づきにくい
- 歯が触れ続けるクセ:強く噛んでいなくても、上下の歯が長い時間ふれ合っている。「TCH(歯列接触癖)」と呼ばれることもあります
よく似たものに「歯ぎしり」がありますが、歯ぎしりは歯をこすり合わせる動き、食いしばりは噛みしめる動き、と分けて呼ばれることが多いです。どちらも、あごまわりの筋肉ががんばり続ける点は共通しています。
食いしばりのサイン
次のようなことに心当たりがあるときは、食いしばりのクセがあるかもしれません。
- 朝起きたときに、あごがだるい・疲れている
- エラのあたりが張っている、さわると硬い
- こめかみが重い、頭がしめつけられるように感じる
- 頬の内側や、舌のふちに歯のあとがついている
- 口を大きく開けにくい
- 首や肩のこりが続きやすい
噛むときに使う筋肉は、エラのあたりの咬筋(こうきん)と、こめかみに広がる側頭筋(そくとうきん)です。食いしばりが続くと、この2つの筋肉がこわばりやすくなるため、あごだけでなく、こめかみや頭まわりの重さとして感じることもあります。
食いしばりが起こりやすくなる理由
食いしばりは、ふだんの生活の中のいくつかの要素が重なって起こりやすくなると考えられています。
- 集中しているとき:パソコン作業やスマホ、細かい作業に夢中になると、無意識に歯を噛みしめやすい
- 緊張やストレス:気持ちが張りつめると、肩やあごにも力が入りやすい
- 姿勢:頭が前に出た姿勢が続くと、あごまわりや首の筋肉にも力が入りやすくなります
- 力を入れる動作:重い物を持つ、運動で踏ん張るときなどに、ぐっと噛みしめやすい
- 眠りの浅さ:寝ている間の食いしばりには、眠りの状態が関わっているとも言われています
頭が前に出る姿勢については、ストレートネック(スマホ首)とは?セルフチェックと自分でできるストレッチ5選・ツボ、首まわりのケアを鍼灸師が解説でもご紹介しています。
エラ張りと咬筋の関係
「エラが張っている」と感じる理由には、あごの骨の形と、咬筋の発達やこわばりの両方が関わっています。
咬筋は、歯を噛みしめると、エラのあたりでぐっと盛り上がる筋肉です。食いしばりのクセがあると、咬筋がよく働き、こわばった状態が続きやすくなります。
骨の形は人それぞれですが、咬筋のこわばりには、セルフケアや施術で働きかけることができます。咬筋がゆるむと、「エラまわりがすっきりしたように感じる」「フェイスラインがやわらかく見える」と感じる方もいます。感じ方には個人差がありますので、続けやすいケアから取り入れてみてください。
食いしばりのセルフチェック
次の3つで、ご自分のクセを確かめてみましょう。チェックは目安としてご活用ください。
- 歯のすき間:唇を閉じて、ふだん通りにしているとき、上下の歯がふれていないかを意識してみます。ふれていることが多いときは、歯が触れ続けるクセがあるサインのひとつです
- エラのふくらみ:エラのあたりに指をあてて、軽く歯を噛みしめます。ぐっと盛り上がる部分が咬筋です。左右で硬さや大きさにちがいがないかも、くらべてみてください
- 口の開けやすさ:人差し指・中指・薬指の3本を縦にそろえて、口にスムーズに入るかを確かめます。入りにくい、開けるときに痛みや音があるときは、無理をせず歯科に相談してみましょう
自分でできるセルフケア5つ
どれも、心地よいと感じる強さで、ゆっくり行いましょう。お風呂上がりなど、体が温まっているときに行うと、リラックスしやすくなります。
1. 「歯を離す」を意識する
いちばん手軽で大切なのが、唇は閉じて、上下の歯は離し、舌の先は上の前歯のうしろあたりに軽くつけるという、あごがリラックスした状態を覚えておくことです。パソコンのまわりやスマホの画面に「歯を離す」と書いたメモを貼っておくと、気づいたときに力を抜く習慣がつきやすくなります。
2. 咬筋(エラまわり)をほぐす
口を軽く開けて、あごの力を抜きます。エラのあたりの盛り上がる部分に、人差し指から薬指までの指の腹をあて、小さな円を描くように、ゆっくりほぐします。30秒ほどを目安に、頬骨の下まで少しずつ場所を変えて行いましょう。
3. こめかみ(側頭筋)をほぐす
こめかみに指の腹をあて、髪の生え際に沿って、上へ引き上げるように円を描きながらほぐします。耳の上まで、少しずつ場所を変えていきます。目の疲れが気になるときにも、取り入れやすいケアです。
4. 口の開け閉めストレッチ
鏡の前で、ゆっくり口を開けて、ゆっくり閉じます。5回ほどくり返しましょう。痛みのない範囲で、あごをまっすぐ下ろすことを意識します。開けるときに痛みや引っかかりがあるときは、無理に行わないでください。
5. 首・肩もいっしょにゆるめる
あごまわりは、首や肩の筋肉ともつながっています。肩をすくめてストンと落とす、首をゆっくり左右に倒すなど、首・肩をゆるめてから、あごのケアをすると、全体の力が抜けやすくなります。

あごまわりのツボ押し
ツボ押しも、手軽に取り入れられるセルフケアです。口を軽く開けて、あごの力を抜いた状態で、心地よいと感じる強さでゆっくり押してください。


| ツボ | 場所 | 押し方 |
|---|---|---|
| 太陽(たいよう) | こめかみ。眉尻と目尻のまん中から、親指の幅1本分(1寸)ほど耳のほうへ寄ったくぼみ | 指の腹で、小さな円を描くようにやさしく押す |
| 下関(げかん) | 耳の前の出っ張り(耳珠)から指1本分ほど前の、頬骨の下のふちにあるくぼみ。口を閉じるとくぼみ、口を開けると盛り上がって消えるところ | 口を閉じて、指の腹でやさしく押す |
| 頬車(きょうしゃ) | エラの角(下あごの角)から、中指の幅1本分ほど前上方。歯を噛みしめると、筋肉(咬筋)が盛り上がるところ | あごの力を抜いて、指の腹でゆっくり押す |
| 合谷(ごうこく) | 手の甲側、親指と人差し指の水かきの付け根から少し手首寄りの、2本の骨のあいだのくぼみ | 反対の手の親指で、心地よい強さで押す |
合谷は、歯の痛みや頭痛、肩こりのときなどに、古くから用いられてきたツボとして知られています。
1か所につき、3〜5秒かけてゆっくり押し、ゆっくり離すのを5回ほど。顔のツボは皮膚がうすいので、強く押さずに、ふれるくらいの強さから始めてみてください。妊娠中の方は、合谷など刺激を控えたほうがよいとされるツボもあるため、ツボ押しの前に医師や施術者にご相談ください。
寝ている間の食いしばりが気になるとき
寝ている間の食いしばりは、自分ではなかなか気づけません。朝のあごのだるさや、ご家族からの指摘がきっかけになることが多いようです。
- 寝る前にリラックスする時間をつくる:ぬるめのお風呂や、あごまわりを温める、深呼吸をするなど
- 寝る直前のスマホを控える:画面に集中する時間を少し早めに切り上げる
- 枕の高さを見直す:首が前に曲がりすぎない高さが目安です
- 歯科で相談する:歯がすり減る、欠けるなどが気になるときは、歯科で寝ている間につけるマウスピースなどを相談できます
鍼灸院でのあごまわりのケア
咬筋や側頭筋の深いところは、自分の手ではほぐしにくい場所です。セルフケアとあわせて、専門的なケアを取り入れたい方は、鍼灸院を頼ってみるのもひとつの方法です。
RESORAでは、食いしばりやエラまわりのこわばりが気になる方に、次のようなケアを組み合わせています。
- 鍼灸:咬筋や側頭筋、首・肩の、手では届きにくい深いところの筋肉にアプローチします
- コルギ:手技で、あごまわりやフェイスラインにていねいにアプローチします
- 美容鍼灸:顔まわりのこわばりとあわせて、肌のハリやツヤを目指したい方に
- 眼精疲労ケア:目の疲れとこめかみの重さが気になる方に
あごまわりとこめかみ、目の疲れのつながりについては、こちらの動画でもご紹介しています。
コルギでのあごまわりのケアは、こちらの動画で施術の様子をご覧いただけます。
受けた方からは、「あごがふっと軽くなったように感じる」「口が開けやすく感じる」「エラまわりがすっきりしたように感じる」といった声をいただくことがあります。感じ方には個人差がありますので、カウンセリングでお体の状態やご希望をうかがい、あなたに合った内容をご提案します。
施術は、国家資格を持つ女性の鍼灸師が、個室で担当します。コースは、90分・120分(2回目以降の方は60分も)の中から時間を選んでいただき、カウンセリングで、体調やご希望に応じてメニューを組み合わせる、オーダーメイドです。
コルギについてはコルギの効果とは?期待されること、痛み・頻度、受ける前に知っておきたいことを鍼灸師が解説、美容鍼については美容鍼の効果とは?通う頻度・痛み・内出血まで、受ける前に知っておきたいことでも詳しくご紹介しています。
こんなときは歯科・医療機関へ
あごの痛みやこわばりには、筋肉のこわばり以外の原因が隠れていることもあります。次のようなときは、セルフケアの前に、歯科や医療機関を受診してください。
- 胸の痛み・息苦しさ・冷や汗とともに、あごや歯が痛む → すぐに救急車を呼ぶか、救急外来へ
- 突然の激しい頭痛、顔の片側が動かしにくい、しびれる、ろれつが回らない → すぐに救急車を呼ぶか、救急外来へ
- 口が開かない、開け閉めで痛みや音がある、あごが引っかかる → 歯科・口腔外科へ
- 歯がしみる・欠ける・すり減る、歯ぐきが腫れている → 歯科へ
- 耳の前の痛みが続く、腫れや発熱をともなう
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大阪本町のRESORA鍼灸院について
RESORA鍼灸院は、大阪メトロ本町駅15番出口から徒歩1分の鍼灸院です。平日(火曜を除く)は21時まで営業していますので、お仕事帰りにもご利用ください。
まとめ
食いしばりは、集中や緊張、姿勢のクセなどが重なって起こりやすくなり、エラまわりやこめかみのこわばりとして感じられることがあります。まずは「歯を離す」を意識することから始めて、咬筋やこめかみのマッサージ、ツボ押しなど、できることを毎日少しずつ取り入れてみてください。自分では届きにくいあごまわりのこわばりが気になるときは、鍼灸やコルギでのケアもご相談ください。
よくある質問
食いしばりと歯ぎしりは、何がちがいますか?
食いしばりは上下の歯を噛みしめる動き、歯ぎしりは歯をこすり合わせる動きを指すことが多いです。どちらも、あごまわりの筋肉ががんばり続ける点は共通しています。寝ている間に起こることも多く、自分では気づきにくいのが特徴です。
エラまわりのマッサージは、毎日してもいいですか?
はい、心地よいと感じる強さで、短い時間から毎日続けていただけます。強くこすったり押したりせず、指の腹で小さな円を描くようにほぐすのがポイントです。あごに痛みがあるときは、歯科にご相談ください。
エラ張りが気になるとき、どんなケアが受けられますか?
RESORAでは、咬筋のこわばりが気になる方に、鍼灸やコルギ、美容鍼灸を組み合わせたケアをご提案しています。骨の形ではなく、咬筋などの筋肉に働きかけるケアです。感じ方には個人差がありますので、カウンセリングでご希望をうかがいます。
食いしばりが気になるとき、鍼灸は受けられますか?
はい。あごやこめかみ、首・肩まわりのこわばりが気になる方のケアのひとつとして、鍼灸を受けていただけます。口が開けにくい、あごに痛みや音があるときは、先に歯科や口腔外科にご相談ください。
歯科のマウスピースと、鍼灸院でのケアはいっしょに受けられますか?
はい、いっしょに受けていただけます。マウスピースは歯を守るためのもの、鍼灸院でのケアはあごまわりや首・肩のこわばりにアプローチするもので、役割がちがいます。歯科で治療中の方は、カウンセリングでお知らせください。

